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幻覚剤であるサイロシビンの有効成分の単回摂取の影響に関する科学的研究が米国で発表されています。大多数のボランティアの心理状態に対するこの物質の影響は、非常に肯定的であると評価されています。

研究の著者によると、サイロシビンキノコと同様の幻覚剤は、恐怖症、うつ病、その他の精神障害を治療するために設計された薬の開発者と製造者に新しい展望を開きます。幻覚剤の有益な効果が、病気の末期段階にある末期患者の状態を緩和する可能性もあります。

同時に、研究プロジェクトのコーディネーターであるローランド・グリフィスは、自宅で幻覚剤を使った独立した実験に対して仲間の市民に警告しています。彼によると、実験の参加者の約3分の1は、サイロシビンの影響を「恐ろしい」と考えていました。この点で、実験室の外で、資格のある専門家による監督なしに幻覚剤を使用すると、人間の健康に取り返しのつかない損害を与える可能性がある、とグリフィスは強調します。

米国政府の資金提供を受けたこの研究は、ボルチモアにあるジョンズホプキンス大学医学部の研究室で、46歳未満の男性36人を対象に実施されました。実験前に薬物を使用したことのある参加者はいませんでした。多くの参加者は宗教に興味があり、時折、集合的な祈り、礼拝、宗教的な話題以外の会話など、さまざまな宗教イベントに参加しました。

サイロシビンの単回投与後、各参加者は実験室で数時間過ごしました。被験者は、幻覚剤の影響下で、クラシック音楽が演奏される隔離された部屋に置かれました。参加者は目隠しをされ、内面の経験に注意を集中するように求められました。

サイロシビンの効果を現在の薬の効果と比較するために、参加者はその後の実験室訪問中に非幻覚剤精神刺激薬リタリンを1回または2回服用しました。サイロシビン使用直後の被験者の報告には、「超越的な現実」、「超越的な時空」、畏怖と神聖な恐怖、そして喜び、平和、愛の深い感情との接触の報告が含まれていました。多くの参加者は、彼らの経験を口頭で説明しようとするのにかなりの困難を感じました。

科学者によると、記述的な観点から、被験者の話は、さまざまな宗派に属する宗教的神秘主義者が子孫に残した宗教的経験のよく知られた報告と何ら変わりはありませんでした。しかし、研究の著者は、問題の宗教的側面が、全体として、彼らの利益の範囲外にとどまっていることを明らかにすることを好みました。

実験の2か月後、24人の参加者が研究者からの追加の質問に答えました。調査によると、彼らの3分の2は、その経験が彼らの生活の中で最も重要な5つの出来事の1つであるとまだ考えていました。調査対象者の3分の1にとって、サイロシビン幻覚は彼らの生活の中で最も精神的に重要な出来事になりました。

参加者の約80％はまた、幻覚体験が彼らの精神状態、自尊心、他者との関係に否定できないプラスの効果をもたらしたと述べました。一部の参加者は、自分たちに起こった変化は家族や友人に気づかれ、肯定的な評価に値すると主張しました。

サイロシビン、LSD、およびその他の幻覚剤の向精神特性の体系的な研究は、1920年代にヨーロッパと米国で始まりました。研究の多くは、若者のカウンターカルチャーのイデオロギーがこれらの物質の周りに作り出した不健康な誇大宣伝のために、1960年代初頭に中止されました。最初の、長い休止の後、この分野での真剣な研究は90年代半ばに再開されました。